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逆カルチャーショックの洗礼

アメリカの企業では基本的に交通費は出ない。自分持ちになるので、仕事が決まったら職場近くに引っ越してくる社員は多い。

大企業ともなると会社から通勤専用の企業バスなども出るのらしいのだが、そうでない場合、やはりマイカー通勤が大半である。ちなみにカリフォルニアでは朝の通勤ラッシュを防ぐため、一部区間でカープールレーンが設けられている。乗車人数が二人以上の車に限り、走行可能な車両なのだが、大渋滞の中、このレーンを使ってスイスイ飛ばせるのは、やはり有り難い。

なので、朝は近所に住む同僚と、交互に車を出し合って通勤していた。

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(ちなみに、写真はタイ・バンコク近郊の水上マーケットに行ったときの写真。)

以前、助手席に大きな人形を乗せて、このカープールレーンを堂々と走行していた人がいたようだ。もちろん人形はカウントされないので犯罪である。長年の蓄積から、罰金200万円以上を課せられる重罪になったとニュースで報道していた。

この視点から考えると、日本の交通網、特に電車や地下鉄、路面バスの乗り継ぎはとても有り難い。会社側がちゃんと交通費を支給してくれるところもナイスである。

が、朝の通勤ラッシュはやはり戦いである。日本帰国後の再就職早々、久々のラッシュアワーに吐きそうになった。他人と身体が接触することを良しとしないアメリカで、9年近くも暮らしてきたから、なおさらかもしれないが、足を踏んづけても、肩がぶつかっても、肘鉄を食らわせても謝らない日本人に本気でブチ切れかけた。

外国でも、日本の通勤ラッシュの様子は話題になるらしい。朝っぱらから駅員さんが必死で乗客の背中をぎゅうぎゅう押しながら、社内に押し込む図に『これが日本のサブウェイでの駅員の仕事』といったタイトルで雑誌か何かに写真が掲載されていたのを見かけたことがある。海外就職を終えて、日本で雇用された人達がまず受ける、逆カルチャーショックの洗礼とも言えよう。

また他人とのボディタッチとは、ちょっと関係ないのかもしれないが、アメリカでは、だいたいどこの企業も自分専用の電話を一台与えられるのが一般的である。なので、同僚とはいえ、他人宛にかかってきた電話を「おーい、加藤さんに内線3番!」などと大声で呼ぶというのは有り得ない。個人主義が徹底しており、名刺には必ず内線番号が記載されている。日本でも個人の内線をもらえる企業は多いと思うが、ない企業もまた多いという事に気づき、少々驚いた。以上が日本とアメリカでの就職の際における、わたしが受けた小さなカルチャーショックの数々である。

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